STORES
心の奥にある愛情ー或いは欲情ーを、出来るだけ包み隠して、
一層奥の方へ押し込んでしまおうとする時に、却ってその心持が一種の風情を帯びて現れる」日本近代文学小説家 谷崎潤一郎 1931年著 「恋愛及び色情」より

CONCEPT

秘める美
魅力はうちに秘める事で昇華する

現代を生きる私達日本人のDNAに存在する創造的且つ前衛的美意識。太陽や光のような煌びやかな輝きが惹きつける魅力と相反する、月や陰のような幽玄で神秘的な美しさ。オーケストラによる重厚な音色ではなく、機械音による最小限のリズムのように高揚を与える。ハッピーエンドで締めくくる結末ではなく、行く末を敢えて描かず余韻を残す映画のように脳裏に深く印象を刻む。色彩豊かな花々に彩られた庭園ではなく、部屋に置かれた一輪挿しのように静かな世界を生み出す。内側から滲みでる漂うような色気、感情を抑えた姿の凛とした強さ、流し目の奥に隠した静かな感情。”秘める美”は私たちの知性を創造で刺激し、新たな思考を巡らせ魅了する

FRAGRANCE

陰の香り
”秘める美”をつくりだし、月や影のような神秘的な美しさを与える

影のように静かに漂い、徐々にその奥に潜む香りが深く広がる。
瞬時に華やかに香るのでなく、徐々にその印象が強さを増していく。
研ぎ澄まされた刃物のように繊細で、張り詰めた糸のような危うさを持つ香り。
神聖な香りである沈香を中心とした、「Hidden Japonism 834」を核とする複雑で神秘的な芳香。
心を鎮め内面から色気を引き出し、月や影のように静寂の中に強く息づく風情を醸し出す、それは陰の香り。

WE ARE

Brand Founder Muneki Hashimoto
Creative Designer Tomoyuki Yonezu

“秘める美”が魅了する
ジャポニズム コンテンポラリーフレグランス「TOBALI」誕生

2017年、東京。世界中の流行をいち早く吸収し拡大、超高層ビルが立ち並び、全てが規則的に連動し、人々は際限のない刺激と興奮を求めている。一方、私たち日本人は古くから伝わる”禅”“風情””侘び寂び”など内面で語り合い、心の安定を促すような精神的美徳もDNAに組み込まれている。現代に生きる私たちにとって、魅力とはわかりやすく、合理的に表現すべきものという見方が一般的であるが、私たちの先人は、魅力をあえて内に秘めることで現れる美しさを大切にしてきた文化をもつ。世阿弥、谷崎純一郎、YOJI YAMAMOTO、荒木経惟などの日本における重要文化人は、時に秘めることで現れる美しさを、影や陰影、女性らしさ、恥ずかしさに例えている。魅力は、秘密にすることで昇華するものである、と。私たちは、これを”秘める美”と定義した。魅力を敢えて内側に秘める事で現れる、月や影のような幽玄で神秘的な美しさ。 “秘める美”は知性に創造を与え、新たな思考を巡らせ魅了する。それは、華やかに彩る光のように、煌びやかな魅力により本能を惹きつける美しさとは異なる、創造的で前衛的な美しさである。

”秘める美”を表現するために、私たちは香りを手段に選んだ。人間の五感の内で、最も内面に近い感覚は嗅覚であるからだ。また、日本では1100年前から香りを芸術として楽しむ文化が存在し、皇族や貴族たちは自身の財を投げ打って最高の香りを競い合った。中でも仁明帝(西暦810年〜西暦850年)により調合された伝説の秘香「承和の御いましめ」は、素晴らしい芳香を放つ伝説の香りとして語り継がれている。私たちは、日本の”秘める美”を表現するにあたって「最も魅力的な香りの核」を得るために、400年の歴史をもつ日本の香りの中心人物である日本香堂とともに、1100年の香りの芸術の歴史を紐解き「承和の御いましめ」を現代に再現する事に成功し、これを基に香りの核「Hidden Japonism 834」を作り出した。そして、香水とキャンドルはそれぞれの方法で”秘める美”を表現している。香水は、”秘める美”を表現するために必ず2面性を持たせている。「色気と知性」「強さと情愛」「気品と狂気」など相反する2つの顔を香りで表現した。色気で知性を覆い隠し見えなくする事で、垣間見えた色気はその魅力が昇華する。キャンドルは、”秘める美“へと導くため「禅」「静寂」「陰影」などを香りで表現した。「禅」の香りを聞く事で心を鎮め、自身の魅力が昇華する事で”秘める美”を悟る。私たちは、この月や影のような“秘める美”の香りを「陰の香り」と名付けた。

”秘める美”をビジュアライズするのはEROTYKA TOKYO PARISの米津智之氏。ハイファッション、モード分野の第一線で活躍するクリエイターであり、日本特有の芸術に影響を受けた作風をもつ。神様へのお供えものを収める白い器。お神酒の瓶子を包む白い和紙。世界に誇る工芸品である美濃焼。独特の火を放つ和蝋燭。日本の伝統的文化を現代的解釈で再構築し、繊細な白のみの旋律で”秘める美”を具現化した。

TOBALI」とは、1000年以上前に生まれた日本語。覆い隠し、秘める布。空間を隔てて見えなくする垂れ絹。
秘める布で包み、隔てて見えなくなった向こう側の魅力を増幅し昇華させるため、帳と名付けられた。

PARTNERS

The Binding of Jowa Produced by NIPPON KODO since 1575
香道文化を礎にした日本を代表する香りの老舗。400年以上の長い年月に渡り日本の香文化を牽引しており、伽羅をはじめとする貴重な香原料を多く保有している。伝統の薫香技術を受け継ぎ、世界へと発信する活動も行なっており、山本寛斎氏の舞台や国家的式典での香り演出から、日本国内で最も広く使用されている線香である“毎日香”の製造販売まで、幅広く日本の香り文化を担っている。TOBALIの構想に共鳴し、引き継がれてきた知識と技術を総結集し、香りの核となる1100年前の秘香“承和の御いましめ/The Binding of Jowa”を現代に蘇らせた。

Japanese Candles Manufactured by KODAIKOKUYA since 1865
150年間日本の灯り文化である和蝋燭を造り続けきた福井県の老舗。植物性蝋と和紙の芯を特徴に持ち、一つ一つ手作業で製造される伝統的和蝋燭は、神社や仏閣などの神聖な場所で今なおその灯りを照らし続けており、TVなど各種メディアにもその技術が守るべき日本の伝統として取りあげられている。伝統の和蝋燭製造技術を用いた、TOBALI SCENTED CANDLEの製造を行う。